市町村の保健センターの行政保健師の1週間の具体的な生活をご紹介します。
今も行政保健師の仕事、生活は好きですが、思い返すと学生だった頃には行政保健師の仕事をよく理解しておらず、その生活のイメージも曖昧だったと思います。
行政保健師の仕事や生活を多くの人に知って、その魅力を感じていただきたいと思っています。
そのために某地方都市に勤務する私のとある1週間の仕事、生活の様子をお伝えします。
月曜日:午前 肺がんCT検診 問診・受付等
午後 家庭訪問(精神障害者)、特定保健指導
火曜日:午前 事務 検診準備等
午後 健康教室(特定健診の保健指導対象者の教室)
水曜日:午前 育児相談日
(保健センターを遊び場として開放しながら身体計測や相談を受ける事業)
午後 3歳児健診
木曜日:午前 10か月児健康相談
午後 担当地区公民間での健康教室
(「糖尿病の予防について」高齢者の参加が多数)
金曜日:午前 支援会議(精神障害者)
午後 家庭訪問(新生児・産婦)
これはある1週間の実際の私の生活です。
ここではその日の主な事業を記載しましたが、それぞれの事業の合間に訪問記録や健診後のデータ処理などの事務処理もしています。
窓口に相談や問い合わせで来所される方の対応をしたり、電話相談を受けたりもしています。
また、季節によっても若干仕事内容が違ってきます。
だいたいの市町村では春先から秋にかけて健診を実施し、冬には結果を踏まえての保健指導を行っています。
胃の検診は朝7時から行いますので、その季節には早朝出勤が続き、生活のリズムが乱れがちになり、きついこともあります。
でも、夜勤がなかったり、基本的には土日祝が休日である点なども、家族との生活にも合わせやすく、行政保健師の仕事の魅力の一つかもしれません。
担当地区の支援の対象者のアプローチの方法は、個々の保健師で決めていくことが多いので、まずは健診や教室などの保健センター全体での事業のスケジュールが決まってから、個別の訪問や会議等の予定を入れていきます。
「自分で考えて自分で行動できる」そこも行政保健師の仕事の好きな点です。
行政保健師の生活のイメージはついたでしょうか?
行政保健師としての生活が、自分に合うか合わないか、不安に思う方もいると思います。
しかし、迷っている方にはぜひ行政保健師になってほしいと思います。
実際、私も「行政保健師の仕事は事務とかも多そう。事務は苦手だから合わないかも」と思っていました。
「しかし、せっかく資格を取ったんだし、一定の年齢を越すと採用がないから」という理由で、「やってみて嫌だったら看護師に戻ればいいか」という程度の気持ちでしたので…。
実際に保健師として生活してみると、看護師と同じように、対象者の方の健康を私が守っているという思いをもって仕事をしていますし、事務仕事も慣れれば大丈夫です。
また、子供が生まれた今、子育てをしながら働いていきやすいというのが、行政保健師のとしての生活のメリットです。
夜勤がなく、子供と夜一緒にいられることは、私にとって大きいです。
夕食を作りながら、子供から今日あったことを聞き、一緒に夕食を取るだけですが、本当に幸せな時間です。
ぜひ、皆さんも行政保健師の仕事を考えてみませんか?
行政保健師のなり方については、こちらをご覧ください。
何か保健師についてわからないことがございましたら、ご質問ください。