看護大学編入後、派遣看護師としてアルバイトされる方がほとんどです。
時給が良いですし、自分の都合に合わせて働くことができます。
時給は、1800円から2000円くらいです。
臨床経験がある人は、もっと貰っている人もいます。
学業との両立ができ、授業がある期間は、派遣看護師としてのアルバイトを少なめにし、授業がない夏休みなどは、思いっきり稼ぐことができます。
夏休みに1ヶ月働くと、国公立の授業料の半期分(30万弱)稼ぐことは容易です。
夏休みは2ヶ月あるので、1ヶ月は派遣看護師として働いて、もう1ヶ月は、研究や勉強したり、海外に遊びに行ったりしている方もいます。
派遣看護師は、学業との両立を目指すならば、働きやすい仕事形態です。
派遣看護師として働く場所も、多岐にわたります。
臨床経験がある方も、ない方も、それぞれに合った仕事があります。
看護大学に編入した際には、派遣看護師という働き方も視野に入れてみて下さい。
以下、具体的にどのような仕事をするのかをみていきます。
高齢者が増え、老人ホームに入居する高齢者が増えています。
老人ホームでは、認知症や脳梗塞で軽度の介護が必要な方、足腰が弱って見守りや介助が必要な方が多いです。
派遣看護師として老人ホームで働く場合、入居者様に対して、血圧や体温などのバイタルサイン測定、軟膏等の薬の塗布、経管栄養をしている入居者様には、その管理と実施などを行います。
また、入居様と一緒に過ごす時間が多く、春にはお花見に行ったり、冬はクリスマスパーティーなど、季節ごとの催し物に一緒に参加したりします。
介護スタッフも周りに多くいますが、時には介護スタッフを手伝って入浴介助を一緒に行ったりします。
介護付有料老人ホームで働く看護師として必要なスキルは、インスリン注射や経管栄養、痰の吸引、処置、配薬なども含みます。
介護職員から入居者の変化について報告・相談を受ける場面もあり、病棟経験が3〜5年以上ある方は優遇されるでしょう。
ただ、臨床経験がない場合も、老人ホームでの勤務は、看護師が1人で勤務するわけではなく、看護師は2-3人勤務していますので、先輩看護師に技術を教わりながら、業務を行うことができます。
私も、初めは本当に何もできない状態でしたが、先輩看護師から教えてもらいながら、少しずつ出来る業務を増やしていきました。
経管栄養の管理なども初めはできず、痰の吸引等もできませんでした。
当然ですが、臨床経験があれば業務にスムーズに行え良いとは思いますが、臨床経験がなくとも、先輩に教わりながら業務を行うことができます。
業務を教わる方の心得として、一度教わったことは、次に実施する時にはしっかり出来るように、復習を行いましょう。
同じことを何度も教わっていると怒られるので、そのことはしっかり行っていきましょう。
臨床経験がなく看護大学に編入した場合、老人ホームで看護技術を習得することもできます。
吸痰や、体位交換、経管栄養など、基本的な看護技術ではありますが、看護大学編入時代にこれらの看護技術を習得できることは、メリットが大きいです。
看護大学を卒業後、臨床に従事する際にも、基本的な看護技術があるのとないのとでは、仕事のしやすさが違います。
看護大学に編入して、勉強や研究をしていきたいけれど、看護技術も習得したい、看護技術のレベルを維持したいという方には、派遣で老人ホームで働くことはメリットが大きいでしょう。
時給も、1800円以上もらえることがほとんどで、金銭的にも助かります。
また残業はほとんどありません。
勉強などの時間を確保しながら働きたい方にはお勧めです。
特別養護老人ホームは「介護老人福祉施設」として位置づけられており、介護療養型医療施設や介護老人保健施設と並ぶ「介護保健施設」です。
中でも特別養護老人ホームに入所するには、以下のような条件があります。
・身体上または精神面に著しい障害があることで、在宅で療養することが困難な者
・40歳以上の要介護者で、常時介護を必要としている者
また特別養護老人ホームには、虐待等のやむを得ない事情で措置として入所している人もいます。
入所に際し「要介護者」という条件が入ることから、特別養護老人ホームにはADL介助を必要とする方が多いことが特徴です。
老人ホームより、重度の介護が必要です。
そんな特別養護老人ホームで働く看護師の役割は、入所者の健康管理とADL介助です。
入所者の中には様々な既往歴や合併症を持ち、複数の薬剤を使用している人もたくさんいます。
そのため、薬に関する知識も必要となるでしょう。
臨床経験がない方は、特別養護老人ホームでは、働かない方がいいです。
臨床経験がないと判断できない場面が多くあります。
また、夜勤がある所がほとんどであり、そうなると看護師1人勤務ということもあります。
臨床経験がある人は、特別養護老人ホームは時給もいいですし(2500円もらえる所もあります)、検討してみてはどうでしょうか。
デイサービスは、高齢者の日常生活援助、健康管理がメインです。
派遣看護師として、デイサービスに派遣されると、利用者さんの健康管理として、血圧や体温測定をしたり、レクリエーションに参加したりします。
利用者さんと一緒に健康体操をやったり、レクリエーションを一緒にやったりします。
介護士さんもデイサービスで働いていますが、看護師も健康体操を一緒にやったりします。
利用者さんと話をしながら働いていけるので、楽しいです。
昼食時などは、利用者さんが誤嚥したりむせたりしないよう、観察したりしていきます。
また、歩行の介助をしたり、入浴の援助をしたりします。
このようにデイサービスで派遣看護師が担う主な役割は、利用者さんの健康管理と日常生活援助になります。
具体的には、次のような業務が中心です。
・バイタルサインチェックと入浴可否の判断
・入浴前後の簡単な処置
・持参薬の管理・配薬
・記録
・介護スタッフと協力してトイレ・食事・入浴などの日常生活援助
派遣看護師としてデイサービスで働く場合、
「初めて顔を合わせる利用者さんの、薬や処置内容が理解できなかったらどうしよう」
「仕事の流れをしっかりと覚えられないのでは」
など不安を持つが方が多くいらっしゃいます。
しかし派遣看護師を配置するデイサービスでは、同じ派遣会社の看護師が何人かいることが多いので、情報共有することができます。
仕事の流れや、やり方も教えてくれるので、スムーズに仕事をすることができます。
また多くのデイサービスでは、スタッフが企画したレクリエーションを通して、利用者さん同士の交流を深める取り組みを行っています。
派遣看護師が企画から関わることはほとんどありませんが、レクリエーションに参加することで、利用者さん同士がスムーズにコミュニケーションを取れるように取り計らう工夫が必要です。
シフトは週に2回以上入れる人が歓迎されますが、週1日、あるいは1回からの単発勤務でも応募可能なデイサービスはたくさんあります。
時給は、1500-1800円ほどです。
時給1800円の所で、1日8時間働くと、15000円ほどになります。
臨床経験がない方は、デイサービスで働くことをまず考えてください。
派遣看護師の場合、基本的に残業はありません。
勉強と仕事を両立させたい看護大学編入生にとって、適した職場といえるでしょう。
ツアーナースの主な役割は、ツアー参加者の健康管理や怪我人、体調不良者が出た場合の対応です。
ツアーナースの同行が一番多いのは中学・高校生の修学旅行ですが、その他にも例えば町内会の旅行などに同行する場合もあります。
ツアーナースの目標は、「参加者が安全に旅行を楽しむことが出来るよう、万が一に備えて待機しておくこと」です。
旅行では日中の活動時間帯だけではなく、夜間〜朝方にかけて体調不良を訴える人もいらっしゃいます。
そのため旅行の行程中は、常にあらゆる可能性を考えながら行動しなくてはなりません。
ツアーナースになったばかりの頃は、オンとオフを切り替えが出来ないという声が良く聞こえてきます。
そのため睡眠時間の確保や食事のタイミングを難しいと感じるようですが、経験を積むにつれて次第に慣れていくでしょう。
また怪我人や体調不良者などが出た場合、自分で判断することが求められます。
ある程度、小児や高齢者の臨床経験が必要です。
ツアーナースには責任が伴いますが、ツアーナースとして長年務めている先輩達の多くは、次のように語ります。
「預かった生徒さん達を無事に送り届けた時、大きな達成感が味わえる」
「自分の判断で参加者の安全を守ることが出来る」
「参加者から感謝の言葉をもらえた時、最高にうれしい」
こうした思いに共感できる方にとって、ツアーナースはやり甲斐のある仕事となりそうです。
給料としては、日給2万ほどのところがほとんどです。
また、各観光地に、タダで(仕事でお金をもらいながら)行けるので、楽しいということもあります。
ただし旅行中は自宅を離れて拘束されることになりますので、事前のスケジュール調整が重要です。
派遣看護師の中には、デスクワークをしている方もいます。
臨床経験がない看護大学編入生の中には、「看護師資格を活かし、デスクワークで働きたい」という方もいます。
そうした方におすすめなのが、医薬品開発におけるデータマネジメント(DM)業務という仕事です。
医薬品の開発では、その開発過程において薬を人体へ投与する臨床試験が行なわれます。
この臨床試験では医薬品の投与による様々なデータが取得され、そこから薬品の有効性や安全性が検証されます。
データマネジメントは(DM)は、この臨床試験で取得されたデータを扱う仕事です。
具体的には、以下のような業務内容となります。
・CRF(症例報告書)のデータ入力
・CRFに誤りの記載がないかのチェック
・入力データの照合
DM業務は、各社で頻繁に行なわれており、週2〜3日、あるいは単発的な募集も少なくありません。
ライフスタイルに合わせ、無理のない範囲で仕事に取り組むことが可能でしょう。
現場看護師とは大きく異なる環境ですが、パソコン操作が可能という方であれば、1つの選択肢として貴重な経験にもなりそうです。
ただ、パソコンが得意ではない方は、おすすめしません。
看護大学編入生は、看護師の資格を活かし、派遣看護師として勤務する方が多いです。
看護大学編入後のアルバイトとして、派遣看護師として働きます。
その理由は、派遣という働き方が学業との両立を可能にするという点にあります。
看護大学編入生の場合、学業との両立もそうですが、結婚されている方も多いので、家庭との両立も可能な派遣看護師として働く人が多いです。
派遣看護師として働くと、学業や家庭との両立も可能で、しかも収入も大きいです。
派遣看護師の時給は、1800円〜2000円です。
看護師として臨床経験がある場合は、2000円以上になることもあります。
またデイケアで働くのか、老人ホームなのか、ツアーナースなのかなどによって、時給は異なります。
自分の臨床経験の有無、希望等を考えて、働く場所を決めていきましょう。
派遣看護師として働く場合には、まず派遣元となる人材派遣会社に登録することが必要です。
看護大学編入生の場合、臨床経験がある人は、すぐに派遣看護師として働くことができます。
これから看護師国家試験を受験する方は、看護師国家試験合格後、看護師登録が済んでから働くことになります。
ただこれから看護大学に編入して、派遣看護師として働きたい旨を派遣会社に伝えておくと、看護師免許取得前でも看護技術研修に参加できたりします。
大変勉強になりますので、貪欲に吸収していきましょう。
派遣会社からは、
「どんな仕事が希望なのか(デイケア、老人ホーム、ツアーナース、特別養護老人ホームなど)」「どんな働き方をしたいのか」など、仕事についての考えや思いを聞かれます。
そのヒアリング情報をもとに、適する求人情報が紹介されます。
学業や家庭と仕事の両立が可能で、時給がいい派遣看護師は看護大学編入生にはおすすめの仕事です。
派遣会社によって扱う求人情報や対応が異なります。
2つ派遣会社に登録しておくと、自分のスケジュールに合わせて働き口を見つけることができるので、お勧めです。
派遣会社は、求人情報が豊富で、真摯に対応してくれる派遣会社を選びましょう。
派遣先の中には人間関係が良くない所もあり、そうしたところを紹介しない、内部の人間関係をよく把握している派遣会社を選びましょう。
派遣会社によっては、紹介した後はほったらかしで、相談にのってくれないところもあります。
仕事を始めた後も、色々と相談に乗ってくれる信頼のできる看護師派遣会社を選ぶと良いです。
2つ登録しておくと、紹介される仕事の幅が広がり、より条件のいい仕事を見つけられるし、単発の仕事をスポット的にする時にも、選べる仕事の幅が広がるので、便利ですよ。
私や編入生仲間が使っていた看護師派遣会社は、MC─ナースネットと、ベネッセMCMです。
どちらも、派遣や単発の求人が多く、派遣先の調査も丁寧に行っており、内部の人間関係についても調査しています。
安心して働くことができる仕事を紹介してくれます。
単発の仕事をスポット的にする時にも、働きやすい仕事を紹介してくれますよ。
研修も充実しており、おすすめです。
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