看護大学院受験は、試験科目が少ない分、勉強しやすいです。
看護大学院の受験科目は、英語、看護学一般、専攻する看護分野の問題、面接です。
看護学一般は、これは看護師国家試験をベースとしています。
看護師国家試験は、みなさん必ず一度は、一生懸命勉強されていますね。
それをもとにされていますので、勉強も取り掛かりやすいです。
専攻する看護分野の問題も、多くの方が臨床で従事している(していた)分野を、看護大学院入学後に専攻すると思います。
がんセンター等で勤務されている方は、当然、がん看護や家族看護を専攻するでしょう。
地域で活躍されている保健師さんは範囲が広いので、地域看護をはじめ、小児や母性領域でも専攻できそうですが、多くの方は、現在従事している分野を専攻されます。
そうすると、日常の業務の中で自然と(強制的に?)専門領域の知識もついてくるので、専攻する看護分野の問題にも取り組みやすいという利点があります。
看護大学院入試において、一番重要な科目は英語です。
これは、受験生の英語の学力にばらつきがあり、看護大学院試験は英語で決まると言っても過言ではありません。
英語は、看護大学院受験科目の中で、最も時間を割くべき科目です。
看護大学院受験の合否は、英語にかかっていると言っても過言ではないです。
英語で大きく得点できれば、合格が近づきます。
看護一般問題や専門科目では、得点差はほとんどつきません。
大学院を受験される方というのは、臨床経験のある方が多いので、看護の知識はあります。
その中では、得点差はつきにくいです。
英語に関しては、臨床に従事していると触れる機会が少ないので、勉強した、しないの差がはっきり出ます。
看護大学院に入学して講義を受けると、いやというほど英語に触れるし、英語の文献を読むことを求められます。
英語を得意にして大学院受験を突破し、大学院入学後にも備えましょう。
英語を制すれば、看護大学院入試の合格が近づきます。
看護大学院試験の英語は、大学院によって、長文問題とそれに関する設問だけだったり、英作文が出たりと各看護大学院によって違いがあります。
過去問を見て、出題傾向を確認しておきましょう。
また、読んだ英文は、何度も声を出して復習しましょう。
最低5回は復習しましょう。
英語が得意ではなく、看護大学院受験を諦める方がいますが、英語は勉強して、復習すれば必ず得意になります。
初めは辛いと思います。
イライラもしますし、やる気もなくなることもあります。
それでも、英語はやればやっただけ必ず得意にできます。
英語で、看護大学院受験を諦めるのは、もったいないです。
ぜひ、英語を得意にして、看護大学院合格を掴み取りましょう。
次に、英語の勉強方法について具体的にみていきます。
英単語は、やればやっただけ力になります。
長文読解が楽になるので、早めに覚えておきましょう。
私は、標準的な単語を習得する目的で速読速聴・英単語(Core 1900)ver.4 [ 松本茂(コミュニケーション教育学) ] を使いました。
時事的な問題が載っていて、その英文を読みながら標準的な単語を習得できます。
カテゴリーごとに分かれていて、政治や社会、経済、医療などというように分かれています。
私は、志望校の過去問を見ると経済の分野は出題されたことがなかったので、英文は読まず単語だけ拾って覚えました。
自分が苦手な分野で、なおかつ、大学院の試験でその分野が出ない場合、無理にその分野の英文を読む必要はないです。
標準的な単語を習得するには、速読英単語 必修編でもいいと思いますが、私は、ここに載っている英文がつまらないと感じ、使いませんでした。
英文が、古く読みにくいと思いました。
改訂がなされるかもしれませんが、大学の過去問の中から古いものを持ってきたという印象でした。
現在の英語の試験の主流は、それほど難しくない、ほどほどの難易度の英文を素早く大量に読み解答する力です。
その意味で、速読速聴・英単語(Core 1900)ver.4 [ 松本茂(コミュニケーション教育学) ] は、それほど難しくない英語長文を読みながら英単語を覚えられるようにされているので、英語を読む勉強にもなりますし、英単語習得の学習にもなります。
また、英単語は英語長文を読むよりも、1つ1つの英単語をどんどん覚えていった方がいいという方は、灘校の英語教員である木村達哉先生が書かれた夢をかなえる英単語 新ユメタン 1 大学合格必須レベルと、夢をかなえる英単語 新ユメタン 2 難関大学合格必須レベルがおすすめです。
大学受験用の参考書ですが、大学院受験の際も、これで大丈夫です。
むしろ、大学受験用の英単語を覚えていないとまずいです。
これらの本は、センターレベルから国立大学レベルまで網羅されていますが、CDを使って英単語を覚えるという形式を取っており、頭に定着しやすかったです。
CDで発音を確認しながら暗記できるので、合格後、大学院に入学してからも役に立つ英語力をつけることができます。
私は、これらの本も使用しましたが、英語力アップのカギとなる本でした。
難関大学院を志望されている場合、もう少し難易度が高い英単語を習得できる単語集を勉強する必要があります。
私のお勧めは、速読英単語 (2)上級編 [改訂第3版]です。
速読英単語 必修編の方は、英文が古く読みにくいと思いましたが、上級編の方は英文も現在の入試を反映していて、これを読み込むことで相当の力が付きます。
英文の内容が面白く、難関大学の過去問を使っているので平易ではありませんが、1日1つずつ読んでいけばかなりの英語力がつきます。
読んだ英文を何度も音読するといいです。
繰り返しますが、英単語は受験の直前期から詰め込めるものではありません。
長文読解の基礎となりますので、早めに勉強を開始しましょう。
英熟語を知っていることで、英語長文が読みやすくなります。
また、長文の中での穴埋め問題にも対応できるようになります。
英熟語も基本的に、、英文の中で覚えるスタイルがいいです。
英文の中で覚えた方が、記憶が定着しやすいです。
速読英熟語が英文も読みやすく、その中でスムーズに英熟語を習得できるように配慮されていて、学習効果が高いです。
標準レベルの単語やそれより上位の単語の習得において、英文の中で単語を習得していますが、これらの英文の構造がわからない場合、まず英文読解のやり方を学ぶ必要があります。
その場合、ビジュアル英文解釈(part1)がお勧めです。
英文の構造がよくわかり、英文が読みやすくなります。
私もこの参考書をやり英語が得意になりました。
目からうろこが落ちる参考書です。
英語長文対策として、パラグラフリーディングをお勧めします。
パラグラフリーディングは、様々な著者より示されていますが、要は、第一段落と最終パラグラフが一番大事ということ、また、段落の初めの文と段落の最後の文にその段落で言いたいことが示されています。
私は長文問題を解くときは、
1)まず設問を見て、どのような内容の長文なのかを類推(ある程度。例えば、設問に、side effectという単語が何回も出てきていたら、副作用についての英文なのかなと考える程度)します。
2)次に、初めの段落と最後の段落を読み、そこに書かれていた内容を統合してその英文全体で何を言おうとしているのかを把握します。
例えば、第一段落で、「人間には、自然治癒力がある」ということが書かれていて、次に最終段落を読むと、「うつ状態やストレスがないと、免疫能力が上がる」ということが書いてあるとします。
そうすると、この英文全体では、「うつ状態やストレスがないと、人間の自然治癒力、免疫能力は上がる」ということになります。
初めに、こうして英文全体で何を言おうとしているのかがわかってしまうと、第一段落と最終段落以外の段落は、この筆者が言おうとしていることの証明にすぎません。
よって、途中の段落を読んでいる時は、どうせこの結論を論証しようとしているんでしょというような態度で読んでいくことができます。
こうすることで、筆者の言わんとしていることをぶれずに読んでいけます。
また、第一段落と最終段落を把握してしまえば、後の段落はその証明にすぎず、早いスピードで読み飛ばすこともできます。
このパラグラフリーディングに関しては、英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー(1) 読み方・解き方編がいいと思います。
この本で、パラグラフリーディングのやり方を把握しましょう。
その上で、私は長文演習用問題集をやり、演習しました。
「難関大への演習 医歯薬系の英語」【Z会出版】をやりました。
英語を読むのが遅かった私は、この問題集をやって段々と早く読めるようになっていきました。
パラグラフリーディングをして、筆者が言いたいことをある程度押さえた後(第一段落と、最終段落から)、全体の長文を立ち止まらずにばっと読んでいく訓練をしていきました。
英語の長文で、1つの文の意味がよくわからなくても、必ずその後の文が詳しく説明くれます。
筆者が最終的に何を言わんとしているのかについてはもう押さえてあるので、そのゴールに向かってぶれることなく読み進めていくことができます。
少しくらいわからない文があっても、どうせ最終的にはこういう結論にもっていくんでしょという確信が持てるし(最終的に筆者が言いたいことは、既に把握してあるので)、ぶれることなく読んでいくことができます。
パラグラフリーディングを習得してからは、長文を読むのが楽しくて仕方がありませんでした。
実際の入試でも威力を発揮し、看護大学院合格の要因になりました。
看護大学院の試験で出題される英語問題は、英語論文の一部が切り取られて出題されることがほとんどです。
出題される英語論文は、受験する前年度や、受験する年度に世間で話題を集めたトピックが出題されることが多いです。
例えば、新型インフルエンザSARSが問題になった時は、SARSに関する出題が出されたりします。
そうしたSARSを扱った英語論文の一部が問題として出題されます。
こうした問題を解くためには、基礎的な英語力の他に、そのトピックに関する知識が必要です。
SARSに関して知識がないと、いくら英語の力があっても、英語問題を解いていくのは難しいでしょう。
このように、最近のトピックに関する問題が看護大学院では出題されますが、どのようなトピックが出題されそうか、どの英語論文が出題されそうかについて、看護大学院予備校は、長年の情報の蓄積から、予想問題を講義してくれます。
自分でどのようなトピックが出るかを予想するのは難しく、そこはプロに任せるべきところです。
予備校の授業では、出題される可能性があるトピックスに関する英語長文を扱い、そのトピックに纏わる知識の習得、英語論文の読み方を丁寧に教えてくれます。
授業で扱う英語長文は、実際に看護大学院で出題される可能性がある予想問題であり、英語の力をつけつつ、出題される可能性があるトピックに対する知識も学べます。
英語は自分で参考書、問題集で基礎的な力をつけつつ、予備校の授業で出題される可能性が高いトピックに関する英語長文演習を行うのがいいでしょう。
大学院予備校の中には、英語の授業で心理系の大学院を志望している受験生との合同授業を行っているところがあります。
当然ですが、看護大学院入試で出題される英語のトピックと、心理系の大学院入試で出題される英語のトピックは違います。
合同授業でも英語の基礎は学べるのでいいと考えているのかもしれませんが、心理系の大学院入試と看護大学院入試で出題される英語長文のトピックは違います。
当然、看護に特化した講座を受講すべきで、看護の大学院入試で出題されないだろう問題を使って勉強しても効率的ではありません。
大学院予備校に行く意味は、看護大学院入試に出題される可能性が高い問題を解き、解説を聞くことにあります。
心理系の大学院と看護大学院で出題される問題の傾向は大きく違いますので、合同で授業を行っている大学院予備校に行くのはやめましょう。
また、毎年同じテキストを使い、講義をしている大学院予備校もやめましょう。
毎年同じテキストということは、最近のトピックを反映させていないということを意味しています。
看護大学院では、前年度や今年度に話題となったトピックに関する英語論文が出題されますので、同じテキストで講義をしている予備校では効果がありません。
毎年毎年、最近のトピックに照らして講義テキストを変更し、講義を展開する看護専門の大学院予備校で講義を受講するべきです。
そうすれば受験本番でも似たような問題が出題され解くことができたり、トピックに関する知識も授業を通して蓄積することができ、問題を回答するのに必要な知識も自然と備わります。
看護大学院を受験する場合は、入試で出題される可能性が高いトピックを扱って授業をしてくれる大学院予備校で講座を受講しましょう。
以前はお勧めできる看護大学院予備校がありましたが、途中から毎年同じテキストになってしまい最新のトピックを反映していなくなってしまったりして、お勧めできる予備校がなくなってしまいました。
そうした時期に、多くの受験生から英語を指導してくれないかという相談がありました。
そうした要望に応える形で設立されたのが、ハピネスゼミです。
ハピネスゼミはもともと、看護職として、看護大学に編入し、看護大学院に進学したり、行政保健師になった仲間で始めたサイトでした。
これから看護大学に編入や看護大学院に進学、行政保健師になりたい方のために、私たちが経験したことをお伝えしたい、何かお役に立てればという思いで始めました。
その後、サイトを見ていただいた多くの方から、指導もしてほしいとなり、そうした経緯で設立された予備校です。
これまで多くの方が看護大学編入試験に合格、看護大学院に合格、行政保健師採用試験に合格し、自分の夢を叶えています。
長年の実績がありますので、もし看護大学院に入学して自分の夢を叶えたいということがありましたら、私どもにご連絡ください。
所長をはじめ、スタッフも全て看護職ですので、皆様の状況等もわかります。
一緒に夢を叶えるお手伝いをさせていただけますと幸いです。
もちろん、毎年、英語のテキストを改定し、出題される可能性が高いトピックに関する問題を解説しています。
ハピネスゼミの「看護大学院受験英語対策講座」は、こちらををご覧ください。
また、看護大学院受験について、ご相談はこちらより、お寄せください。
皆さまが看護大学院に合格されて、研究や専門看護師等になられることを願っています。
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看護大学院試験に合格した際には、こちらをご覧いただき、院生としての学生生活に向けて準備を始めていきましょう。