一度行政保健師としてある自治体に就職したが、他の自治体を再度受け直す事は可能かというご質問をいただきました。
可能です。
年齢制限等の受験資格がクリアーできていれば、他の自治体を受けることはできます。
しかし、他の自治体を受けるにしても面接でなぜ、また新たに違う自治体を受けるのか、なぜ今の自治体ではだめなのかと言うことを突っ込まれます。
行政保健師採用試験を再度受け直すことの原因として、3つほど原因があると 思います。
1つが、家族の転勤によるものです。
例えば旦那が会社で異動になり、違う地域に住むことになった場合。
今まで勤めていた自治体をやめることになり、しかし行政保健師として、また働いていきたい場合、再度行政保健師の採用試験を受けます。
自分が今度住む自治体の行政保健師採用試験であったり、近隣の自治体、県庁などを受けていきます。
面接では正直に家族の異動によって今まで働いていた自治体では働けなくなり、しかし行政保健師としてまた働いていきたいことを伝えましょう。
今まで行政保健師として培ってきた経験を、今回受験する自治体でも活用していきたいことをアピールしましょう。
2つ目は、人間関係によるものです。
今働いている自治体で人間関係に悩みを抱えていて、違う自治体を受け直す場合です。
この場合問題なのが、今まで働いていた自治体と近くの自治体を受けることが多いということです。
そうなると当然、なぜここの自治体を受けるの?と面接官は思うわけで、面接官を納得させる理由を用意しておく必要があります。
間違っても、人間関係がよくなく、こちらの自治体を受けることにしましたとは言ってはダメです。
そういうことを言われても、面接官は、うちに来ても人間関係で悩むかもしれないな、どこでも少なからず人間関係のトラブルはあるし、その対処の方法を持ってないみたいだし、採用するのは難しいかなと思われるだけです。
人間関係の問題で違う自治体を受け直すとしても、ポジティブな理由を面接で言いましょう。
次に受ける自治体の政策面や、地域性などをよく研究して、面接官が、「ああなるほど。だからうちに受け直したんだね」と納得させられる説明をすることが求められます。
3つ目は、今の2つ目と少し被りますが、自分がよりやりたい仕事内容を求めて、違う自治体を受け直すことがあります。
市役所の行政保健師として働いていたが、県の仕事内容に魅力を感じ、受け直す場合などです。
同じ行政保健師でも、市役所と県では仕事内容が異なります。
初め市役所で働き、そうした中で、県の仕事に魅力を感じる出来事があり、受け直すなどがあります。
例えば、精神関連の仕事では、市役所の仕事は精神疾患を抱える方に身近な仕事をし、障害手帳の交付や生活の相談などがあります。
一方、県の仕事はその県全域の精神関連の政策を作ったりします。
そうした政策面に携わりたい場合は、そのように思うきっかけや動機を突き詰めたうえで、再受験を考えましょう。
自分がなぜ受け直したいのか、論理的に説明する必要があります。
一度行政保健師として就職して受け直すにはそれなりの理由があります。
その理由を論理的に説明できることが求められます。
行政保健師についてどのようなことでもご質問がございましたら、遠慮なくご質問ください。
行政保健師として就職するための公務員試験勉強法は、こちらをご覧ください。