実際に行政保健師になってからのメリット、デメリットについて述べていきます。
@夜勤がなく看護師より体力は使わないので体は楽
3交代をしないと体が楽です。
若い頃はそう感じないとしても、やはり人の生体リズムに反した生活は年齢とともにきつくなるものです。
行政保健師の仕事も日によっては健診などで立ちっぱなしだったり、早朝に健診をすることもありますが、頻繁ではありません。
A自分の考えで仕事を進められる範囲が広い
所属する団体、担当業務の内容にもよりますが、看護師の仕事では看護師が人手が少なく多忙だったりする関係で、自分がしたい看護ができにくいことがあります。
保健師も特に行政だといろいろと規制はありますが、相談や保健指導は自分で話すことで対応するものですので、自分で考えて動きやすいのでやりがいがあります。
B出産、子育てをしても仕事を続けやすい
特に行政の保健師の場合は産休・育休等の休暇制度がとても充実しています。
ほとんどの市町村・県では3年取れるのではないでしょうか。
また、大多数が女性の職場ですので、理解もあります。
出産、子育てをしても仕事を続けやすいというのが、メリットの1つと思います。
@給与が少ない
夜勤手当がないためもありますが、基本給も看護師に比べて少ないです。
特に地方の市町村職員ですと、初任給は18万程度でしょう。
公務員は年功序列で年齢とともにだんだん上がりますが、最近は公務員の給与の見直しがすすんでいますので、以前に比べ昇給率は下がっています。
同級生だった友達の看護師と比べると給料が少なく、デメリットといえばデメリットです。
どのような分野で自分が働きたいか、どのような人生を自分が望んでいるかによって、メリットととるか、デメリットととるかは違ってきます。
友人の看護師は、夜勤が多くて体が大変と言っていますが、辞める気はないようです。
自分がしたい分野で、働いています。
給料は大目だが、夜勤で体がこたえる時がある。
メリットとデメリットでとんとんと言っています。
A重い内容の相談を受ける際は精神的負担が大きい
住民の方からの相談などは対応が難しかったり、相談を受けていて自分自身も精神的に不安定になることもあります。
もちろん、同僚や上司からのサポートがありますが、精神的負担を感じることもあります。
B看護技術を発揮する機会が少ない
看護教育で受けた技術はあまり使わず、相談への対応能力や科学的な根拠に基づいた保健指導の能力が必要です。
看護技術を発揮したい方には不向きだと言えます。
しかし、保健指導には保健指導の技術が必要であり、入職してからも仕事を通じて日々勉強になります。
保健指導等を通して、住民の方々の笑顔を見れる、守れる仕事です。
以上、行政保健師のメリットとデメリットについて、述べました。
人それぞれ、メリットに思うことと、デメリットに思うことが違うと思うので、色々な意見が出てくると思います。
それでも、多くの行政保健師に共通しているのは、赤ちゃんや高齢者をはじめとする地域の住民の健康を守るという使命感です。
そうした想いをもって活動しています。
1つの基準として、保健師のことを知っていただければと思います。
行政保健師に関して何かわからないことがございましたら、遠慮なくご質問ください。
こちらよりご質問いただけると、ご回答できます。
保健師として、皆さんがいきいき活躍されることを願っています。
行政保健師のなり方は、こちらをご覧ください。