行政保健師公務員試験の勉強はいつから行うのがいいかというご質問をいただきました。
教養試験対策は今すぐ、専門科目対策は、看護大学生は3年次から、看護専門学校生は2年次から始めるといいでしょう。
ほとんどの行政保健師採用の公務員試験で試験科目は、教養試験、専門試験、小論文、面接になります。
教養試験は、英語や現代文、日本史、世界史、地理、物理、化学、生物、数的処理、判断推理などがあります。
教養試験の勉強は、いつ始めても大丈夫ですし、教養試験の勉強は時間がかかりますので、いますぐ、早めに勉強を始めるというのがいいです。
数的処理、判断推理が教養試験のうちの6割ほどを占めますので、これらの科目をいかに勉強するかが合否を分けます。
これらの科目は、当然ですが、大学や保健師学校では教えてくれない科目ですので、自分で勉強していく必要があります。
理解するまでに時間がかかる科目ですので、いつから勉強するのかとなったら、いますぐに勉強を始めることが合格の秘訣です。
行政保健師になることを決めている人は、大学1年生の時から勉強を始めていいです。
早く始める分だけ、他の受験生を大きく引き離すことになります。
行政保健師志望の方は特に、地元の自治体(市や県など)に就職したい、あの自治体に就職したいなど、自分が働きたい自治体がある程度決まっている方が多いです。
どうしてもあの自治体に合格したいという場合、少しでも早めに公務員試験の勉強を始めていくことが必要です。
保健師採用の公務員試験の募集人数は、自治体によりますが、2名や3名のところも多く、東京特別区などは50名ほど毎年募集しますが、自治体の中には募集人数1名のところや、毎年必ずしも募集があるわけではないという自治体もあります。
少ない採用枠で激戦となりますので、早めに勉強を開始し、勉強を続けることが必要です。
行政保健師志望の受験生の中でよくあるのが、保健師採用の公務員試験の2ヶ月ほど前から勉強を始めたが試験対策が間に合わず、本番の試験で点数が取れず合格できなかったということや、直前に勉強を開始し、教養科目が難しく、なかなか問題集が進まず、もう今年は合格は無理だろうと諦めてしまい、結局行政保健師になること自体も諦めてしまうということがあります。
なるべく早くから勉強を開始してください。
教養試験を勉強していく際に、一番難しい科目が、判断推理と数的処理という科目です。
これらの科目は、事務系の公務員志望者も苦手とするところで、公務員受験生を悩ます科目です。
日本史や生物など学校で教えてくれる科目ではなく、算数や数学のテクニックを使うところから、苦手とする受験生が圧倒的に多い科目です。
判断推理や数的処理の問題集を解いてみると、解説すら理解できないことがあります。
しかし、教養試験では、判断推理と数的処理の問題が全体の6割ほど出題されます。
解説を理解するのが難しいことがある科目が全体の6割を占め、これらの科目をいかに勉強するかが、保健師採用の公務員試験合格の命運を握っています。
今後は、行政保健師志望で保健師公務員試験を受験する方は、公務員予備校で勉強することをおすすめします。
少ない採用枠に受験生が集まり、1点、2点の差で最終的に合否をつけないといけないときがあります。
以前は保健師になる人が少ない時もありましたが、今は結構激戦になっています。
一度受験された方で不合格になってしまった方も、非常勤として市で保健師として働きながら翌年の受験に向けて勉強し、合格される方もいます。
点数の差があまり開かず、少ない採用枠の中で数点の差で合否が分かれることがあります。
ぜひ教養試験も含めて対策をとることをおすすめします。
専門科目の勉強については、看護学生でしたら専門の授業が開始したら始める、保健師国家試験免許は持っているが看護師として働いている方でしたら、今すぐに勉強を開始してください。
専門学校、大学の学生でしたら、まずは専門学校や大学の授業を大切にしてください。
授業をしっかり理解し、クエスチョン・バンク看護師国家試験問題解説やクエスチョン・バンク 保健師国家試験問題解説を解けるようにしましょう。
授業で精神看護について勉強したら、看護師国家試験問題集の精神看護の部分を解いてみる、地域看護学の統計について勉強したら、保健師国家試験問題集の統計部分を解いてみるということをしていきましょう。
授業で習ったらすぐに、演習をすると、知識が定着します。
大学や専門学校の授業を大切に、看護師国家試験問題集や保健師国家試験問題集を解いていきましょう。
保健師採用の公務員試験を受験する場合、専門試験として地域看護学等に関する専門問題が出題されます。
保健師国家試験問題集をやっていると、専門試験を解くための土台はできますが、看護師国家試験問題集もやっておくと、専門試験の問題が解きやすくなります。
自分は保健師しか考えておらず、看護師国家試験は受けるが、看護師国家試験対策にはあまり力を入れず、保健師採用試験、保健師国家試験に力を注力するという人がいますが、保健師採用の公務員試験でも、専門科目において、看護師国家試験で出題された問題に酷似する問題が出題されたりということがよくあります。
保健師の仕事は、赤ちゃんから高齢者までを対象にします。
保健師としての専門性として、保健、予防がありますが、看護師としての知識も求められます。
今は、行政保健師採用試験に合格しても、看護師国家試験で不合格になってしまうと、保健師として就職はできません。
この場合、保健師採用が取り消されることになることがほとんどです。
看護師国家試験、保健師国家試験に両方合格して初めて、保健師として働くことができます。
保健師の仕事は、看護師としての土台の上に成り立っています。
看護師と保健師の仕事は、全く違います。
しかし、保健師の仕事は、看護としての知識を基盤とし、その他に保健予防の知識が求められます。
保健師採用の公務員試験の専門試験において、看護師国家試験の問題に酷似した問題が出題されるのも、このような理由からです。
専門試験対策として、保健師国家試験問題集をやるだけでなく、看護師国家試験問題集もやってみるといいでしょう。
ただ、時間的に看護師国家試験問題集にも手を出すのは難しいという場合は、保健師国家試験問題集はしっかり勉強して、その後、保健師採用の公務員試験の専門試験で出題された過去問について、解いていきましょう。
時間的に余力がある方は、保健師国家試験問題集と看護師国家試験問題集を勉強し、その後、保健師採用の公務員試験の専門試験で出題された過去問を解いていきましょう
行政保健師採用試験で合格点を取り、皆さんが保健師として活躍されることを願っています。
保健師についてご質問がございましたら、こちらよりご質問ください。
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