2024年度特別区、横浜市合格(行政保健師) - 諦めずに挑戦

2024年度特別区、横浜市合格(行政保健師) - 諦めずに挑戦

試験を終えた今、率直に思うことは「諦めず挑戦してみて良かった。」の一言です。

 

保健師として地域のフィールドで働くことに興味を持ったのは学生時代のときでした。
様々な実習や講義を通して、それぞれの領域ごとで看護の奥の深さを感じていましたが、
その中でも地域看護の領域では対象者の方の一番生活に近いところで支援方法を考えていく
ことができるところにやりがいを感じたことと同時に、様々なライフステージ・背景・疾患の方と共に
地域での生活について考えていく中で、看護職としても幅広く柔軟な視点で考えていくことができ、
自身も一人の人として成長していきたいと考えたことが最初のきっかけでした。

 

そのため、看護職としての第一歩を保健師・看護師のどちらから踏み出すか
学生時代のときも悩みましたが、病院実習を通して疾患や治療に対する知識・
病と向き合う人との関わり方など、自分自身の未熟さを痛感していたため、
地域で様々な背景・年齢の方と関わるにはまだまだ知識や経験が足りないと思い、
(同時に、公務員試験対策に時間をかけるよりも、一度しかない学生生活は
アルバイトや部活など今しかできないことを思う存分楽しみたかったという理由もあり、、、(笑))、
臨床からスタートすることに決めました。

 

そして飛び込んでみた臨床の場では、もちろん大変なことや辛い場面に立ち会わなければ
いけないことも多々ありましたが、それ以上に患者さんや先輩方から学ばせていただくこと、
やりがいを感じることが本当に多く、臨床での勤務にやりがいを感じていました。
そのためこのまま臨床で深めてみようかなと思ったこともあった一方で、
やはり病院は生活の場からは少し離れてしまうため、その人らしい「生活」を送れるように支援していく
ことにはどうしても実現できることと難しいことがあることや、
退院し地域に戻ったあとの支援方法などについて、やはり生活に近いところで考え
看護職としても視野を広げてみたいと感じ、行政保健師の試験対策を始めました。

 

新卒のときに各自治体の保健師採用試験を受験していた学生時代の友人の多くは、
前年度の4月からコツコツと教養試験の勉強は始めていたことや、
センター試験の知識も遥か昔になってしまいほぼ記憶に残っていない状況だったので、
教養試験については私自身も前年度の4月から取り組み始めました。
転職への準備は体力・気力・時間が必要でもあるため、
新たな場所に飛び立っていった同僚は、一度退職してから転職準備を行っていた人も多く、
退職し試験対策に専念するという方法もあったのですが、
現職にもやりがいを感じていたことと同時に、試験対策に専念するのは息が詰まりそうだし
ストレスも溜まりそうと思ったので、「働きながら試験勉強を進める、その代わり1年だけは頑張ってみて
無理だったら二兎追うのはやめて行政保健師は諦めよう」と自分の中で決め、勉強を進めていきました。

 

学生時代大学が遠方だったこともあり、実習中などは始発で通学していたこともあったため、
どうにか時間をやりくりして両立していけるかなと思っていた部分はあったのですが、
その考えは甘く、やはり学生のときとは責任の重さも全く違う状況でもあり、
覚悟はしていたものの、正直なところ仕事と両立して対策を進めることは大変ではありました。
(新卒からストレートに試験を受けた方が、勉強面では負担が少ないと思われるため
遠回りをしなくても・・・と学生時代の先生からアドバイスをいただいたこともあったのですが、
新卒で保健師を経験した後に、看護師に転職する人は実際は少ないという話も伺い、
どうしても臨床も経験したかった思いを優先してアドバイスを振りきり、
臨床から飛び込んでみたことを少し後悔したときもありました。。(笑))

 

試験対策を本格的に始めたのは看護師4年目で、プリセプター・リーダー・委員会など
病棟内で任せていただく仕事も増えていた時期とちょうど重なっていたことや、
病棟の忙しさや最期の場面に立ち会うこととなる日などは自分でコントロールできることではないため、
仕事で辛く感じることがあっても、自分で気持ちを切り替えていかなくてはいけなかった点は
正直大変ではあったところかなとは思います。

 

日勤・夜勤の交代勤務は続けていたため、仕事・休息・勉強を上手く時間配分し
コントロールしていくことが難しく、振り返ると思うように試験対策が進まなかった日の方が多かったと思います。

 

公務員試験の勉強は長期戦でもあり、学生時代とは異なり
周囲に同じ目標を目指す仲間が近くにいる状況ではなかったので、途中で投げ出してしまうことや、
勉強した気になって、実際は全く進んでいなかったということだけはないように、
定期的に進捗を自分で振り返ったり、途中休むことはあっても、勉強しない期間が1週間以上などの
長い期間となってしまわないようにということは気をつけていました。

 

また、勤務後はどうしても疲れて思うように頭に入らないことも多かったので、通勤時間を有効活用していました。
そして試験が実際に始まってからも、特別区の一次試験で思うように解くことができず、
筆記試験の途中の時点ですでに涙があふれてしまい、解答用紙が濡れかけたことや、
3分間スピーチが吹っ飛んでしまい、しばらく沈黙になってしまったり、
色々なことがあったな、、、と色々な思い出はありますが、
直前にならないと面接の日程が分からず働きながら受験するには、勤務の調整が必要となり
周囲に迷惑をかけることになってしまうことに難しさを感じながらも、
サポートしてくださった現職の上司を始め、ハピネスゼミの方、友達、家族の支えがあったからこそ、
乗り越えることができたと思います。

 

本当にありがとうございました。

 

これから受験を考えている皆さん、
一度しかない人生を楽しむためにも、やってみたい!と思ったことは、
やらずに諦める前に、どんどん挑戦してみても良いかもしれません。
結果はどうであっても、挑戦してみることで必ず得られることはあると思います。

 

★東京特別区及び横浜市を志望されており、特別区1次試験日の約1か月半前頃に
 当ゼミの専門試験対策講座を受講された方です。

 

行政保健師専門試験対策講座」は、こちらをご覧ください。