看護師をしていて、行政保健師に転職される方もいます。
何年か看護師として病院勤務を経験して、そして行政保健師になる。
もともと保健師の免許は持っていたが、看護師として就職し、数年後、行政保健師採用試験を受けて保健師に転職していく方。
保健師になりたいと思い、保健師国家試験受験資格を目指して、保健師学校に通われる方、看護大学に編入される方、看護大学院に行かれる方がいます。
上記2つのパターンがあります。
もともと保健師の免許は持っていたという方は、保健師学校に行っていたり、看護大学にて保健師免許は取ったものの、保健師公務員試験に落ちたり、保健師公務員試験の勉強が嫌になり看護師として就職された、看護師の仕事に興味があり看護師として病院で働いていたということが多いです。
保健師公務員試験の教養試験で嫌になる人が多く、判断推理や数的処理の勉強が辛く、保健師になるのをやめてしまったというのがあります。
行政保健師に採用されるための公務員試験において、教養試験は範囲も広く、特に判断推理、数的処理は学校では習わない科目であり、苦手とする人が多いです。
教養試験の勉強をしている際に、いくら自分で勉強してもなかなか苦手克服とはならず、ついには保健師になることを諦めてしまうということがあります。
教養試験は、だれもが難しいと感じていて、行政職を目指す人も教養試験を受けますが、その方たちも難しいと感じている分野です。
保健師採用試験の場合、教養試験の分野の判断推理と数的処理のうち、どちらか1つでも勉強しておくと、有利になります。
行政保健師になるための公務員試験勉強法は、こちらをご覧ください。
保健師の免許を持っていない方は、保健師国家試験受験資格を取得するために、保健師学校に通うか、看護大学に編入するか、看護大学院に行くかの道があります。
今までは看護大学に行けば看護師国家試験受験資格、保健師国家試験受験資格、助産師国家試験受験資格が取れましたが、今は、保健師国家試験受験資格、保健師国家試験受験資格は、看護大学によっては取得できなかったり、大学院で取得するカリキュラムになっていることが多くなってきています。
自分がどのように保健師国家試験受験資格を取得するのかを十分考えていく必要があります。
保健師国家試験受験資格が、看護大学によっては取得できないこと、大学院で取得する流れになっていることについては、こちらをご覧ください。
保健師に転職する年齢は、様々です。
看護師として就職してすぐに、保健師に転職することを考え、看護師を1年して行政保健師に転職された方もいました。
また、39歳で行政保健師に転職された方もいました。
保健師採用試験の年齢制限は、自治体によって異なりますが、40歳未満としている自治体もあります。
39歳で保健師に転職した私の先輩は、受験した自治体の年齢制限が40歳未満で、ぎりぎりの年齢制限での受験となりました。
募集人数は2名だったそうですが、受験した人は5名。
その中で、合格して行政保健師に転職されました。
募集人数は、市町村の場合、1名〜2名が多いです。
中核都市や政令都市の場合は、もっと採用人数は多く、5名〜10名募集するところもあります。
東京23区や横浜市などは、数十名募集しています。
市町村の採用試験は、6月や9月が多いですが、東京23区は5月に試験で、3月から4月には願書を出さないといけないなどがあり、早めの対策が必要です。
行政保健師は、夜勤がなく、地域に密着して仕事ができるという魅力があります。
夜勤がないということは、結婚されている方には魅力的だと思います。
また、地元の自治体に就職できる可能性もあり、通勤時間の短縮や生活利便性において、利点があります。
一度就職すれば、定年まで働けるので、利点が大きいです。
看護師としての経験を積んでから行政保健師になった方が、保健師の仕事もやりやすいのかについては、新卒で保健師に就職した人とほとんど変わりはないです。
保健師に転職したら、当然ですがまた1から仕事を覚えていきます。
保健師の仕事と看護師の仕事は、似てはいますが、やはり違います。
私の先輩も、数十年の看護師としての経験がありますが、当然、1から仕事を覚えて大変だったと言っています。
スタートラインは、新卒で保健師に採用された方と一緒です。
ただ、病気に関しての知識や接遇などは、病院勤務で得ていますので、地域に住んでいる患者さんや住民の疾患を理解しやすいというのはあります。
しかし、スタートは一緒という意識をもって仕事に取り組んでいく必要があるとのことです。
外科や救急では、保健師に転職してもあまり以前得た知識は使いませんが、精神科での勤務経験がある場合、精神科での経験は保健師に転職した際、有益です。
保健師さんの中では、精神科の知識が十分にある人材が不足しているとのことで、精神科での経験が役に立ちます。
精神科は、地域でのケアがメインになってきていて、入院治療から地域ケアへと移行しています。
そうした流れで、精神の知識・経験は、保健師に転職した際に有益となります。
看護師になった後、何年か臨床経験を積んで行政保健師になることは可能です。
自治体の保健師採用試験の年齢制限が30歳や35歳、東京の特別区だと40歳に達していなかったら、受験できます。
この辺は、よく自分が志望する自治体の受験案内を見てください。
今は、昔と違って、保健師の免許だけで保健師の仕事をすることはできません。
看護師の免許も取得する必要があります。
昔は、看護師の国家試験に落ちてしまい、保健師の国家試験は合格したなんてことがありましたが、その場合、保健師になることはできました。
しかし、今は、看護師の資格を持っていないと、保健師になることはできません。
看護師として臨床経験を積んでから保健師になる人が多いのでしょうか。
私が勤務する自治体、私の友達達が勤務する自治体の話ですが、自治体によりそれぞれです。
看護師として勤務していた人が多い自治体であったり、保健師にストレートでなった方が多い自治体であったり。
自治体によりそれぞれです。
看護師として臨床経験を積んでから行政保健師になった方がいいのかについては、試験で差別はありません。
採用試験で点数を取れば合格できます。
行政保健師採用試験の勉強をしっかりしていれば、合格できます。
具体的には、行政保健師になる場合は、公務員試験となりますので、保健師職採用のための公務員試験の勉強をしっかり対策して勉強すれば、合格します。
保健師の仕事はオールラウンドなイメージがあるかもしれませんが、それぞれ自分の担当分野があります。
自分がやりたい分野があるのならば、看護師としてその分野の臨床経験を積んでから受験されることも良いと思います。
小児の看護師としての臨床経験があれば、保健師になった後、小児担当になることもできます。
もし、保健師になった後、やりたい分野があるのならば、看護師としてその分野の臨床経験があると、その分野の担当になりやすいというのはあります。
そうした基準で、看護師として臨床経験を積むのか、そのままストレートで保健師になるのかを決めてもいいかもしれません。
ただ、はっきり言うと、保健師の仕事と看護師の仕事は全く違います。
保健師になったら、1から仕事を覚えていくことになります。
そうした意味において、私の周りの保健師たち(看護師として臨床経験経て保健師になった)も、初めから保健師になりたい気持ちがあるのなら、看護師を経ないで保健師になるべきと言っています。
仕事が全く違うからです。
ある分野について、看護師として得た知識はあるでしょうが、保健師の仕事をしていく上で、それらの知識が役に立つのは、限られています。
私自身も看護師として臨床を積んでから行政保健師になりました。
看護師として働いていた分野の担当に、保健師になってから配属になりましたが、疾患に関する知識や患者さんの特徴などの知識は他の保健師よりはあると思いますが、やはり看護と保健は違います。
そうした知識の上に、保健師として覚えることは、当然ですがたくさんあります。
病院にいる患者さんと、地域にいる患者さんとでは、困っていることなども違います。
行政保健師として長年、地域保健に従事してきた保健師の方が、当然知識があります。
看護師として臨床経験を積んだ方が保健師として良いですかという質問に対しては、今の時点で保健師として働いていきたいと思っているのならば、ストレートで保健師になってくださいと、お答えします。
看護師に臨床経験何年とあるように、保健師にも経験年数があります。
行政保健師になることが固まっているのならば、一刻も早く保健師になり、保健師としての専門性を高めてください。
保健師にストレートでなったとしても、自分の担当分野というのができます。
その担当分野をしていく中で、自分の知識も増えていきます。
看護師として、何年か働いてから保健師になる方も多いですが、看護と保健は違います。
それこそ、1から仕事を覚えることになりますので、そうした覚悟をもって選択してください。
行政保健師に転職したい方は、こちらをご覧ください。
保健師としての生活、今後の進路などで、不安に思っていること、疑問に思っていること等がありましたら、遠慮なく私たちにご質問ください。
どのようなご質問でも大丈夫なので、こちらより、ご相談ください。