行政で保健師職を目指されている方は、6月から9月にかけて試験があります。
各自治体の公務員試験が6月から9月にあり、6月は上級公務員試験である場合が多いです。
保健師公務員試験は、各自治体の判断により、上級職公務員試験を受験する場合であったり、中級や初級公務員試験を受験するようになっている場合があります。
自分が志望する自治体の募集要項を見て、確認することが大切です。
試験の難易度は、上級公務員試験が高く、上級とは大卒程度の試験難易度の問題が出ます。
それだけ難しい、難易度が高い試験問題が出ますので、試験対策にも時間がかかります。
中級公務員試験は、短大卒程度の難易度の問題が出ます。
初級は、高校卒業程度の難易度になります。
早めに自分が志望する自治体の職員採用募集要項を見て、保健師職が上級試験なのか、中級試験なのか、難易度を見ていく必要があります。
行政保健師公務員試験は、教養問題と専門試験、面接が課せられていることがほとんどです。
専門試験は、保健師国家試験に準拠していますので、まずは、クエスチョン・バンク 保健師国家試験問題解説をやっていきましょう。
教養問題は、高校で習った、世界史や日本史、地理、化学、生物、物理、数学、英語、倫理などが盛りだくさんですが、さらに、判断推理や数的処理、資料解釈などがあります。
判断推理や数的処理は、中学入試で出るような問題で、学校で習う部分でもないため、不得意とする人が多く、試験対策で頭を抱える人が多くいます。
実際、この判断推理と数的処理が苦手で、公務員試験に受からなく、保健師になる夢を諦めてしまう人が後をたちません。
判断推理では例えば以下のような問題が出ます。(大卒程度)
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選択肢がア、イの2つからなる問題が6問あり、A、B、Cの3人がそれぞれ解答した。以下のことがわかっているとき、確実にいえるものはどれか。
・Aは5問についてアと解答し、1問についてイと解答したところ、正解は5問だった。
・Bは4問についてアと解答し、2問についてイと解答したところ、正解は4問だった。
・Cは2問についてアと解答し、4問についてイと解答したところ、正解は2問だった。
・3人とも正解だった問題と3人とも不正解だった問題が1問ずつあった。
1. 6問のうち、正解がアである問題は4問である。
2. AとBの2人が正解し、Cが不正解であった問題は3問である。
3. Cが正解した2問について、Bはどちらも正解している。
4. Aが不正解であった問題について、Aはアと解答している。
5. Cが正解した2問について、Cはどちらもイと解答している。
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こうした問題を、短時間でどんどん解いていくことが求められます。
判断推理や数的処理は、受験生とって難易度が高く、折角、保健師免許を持っていたり、これから保健師になろうと思っていたのに、公務員試験の難易度が高く、保健師なれなかった、保健師になる夢を諦めるという人が毎年います。
試験が上級から初級まであり難易度も変動しますが、初級の公務員試験でも、判断推理や数的推理は同じような傾向の問題であり、受験生が苦手とするところです。
公務員試験では、保健師職の人は独自の問題を解くわけではなく、上級職の公務員試験では、大卒程度の試験に応募した事務職や土木職、建築職の方々と同じ試験問題(教養問題)を受験します。
初級公務員試験では、高校卒業程度の試験に応募した事務職などの方々と同じ試験問題(教養問題)になります。
試験の難易度は上級と初級では違いがありますが、共通して多くの受験生が苦手としているのが判断推理と数的処理です。
事務職の受験生も判断推理や数的処理を苦手としている人が多いです。
数学や生物、日本史などの知識系は高校などで習いますが、判断推理や数的処理は学校で習うことがなく、対策をどうしたらいいのか途方に暮れてしまうということがあります。
判断推理や数的処理対策に有益な参考書も発売されてはいますが、解説を読んでも、この解説を理解するのが難しいと思うこともよくあります。
保健師公務員試験受験生は、合格点で事務職程の点数は取らなくても合格しますが、それでもある程度、判断推理や数的処理で点数を取ることが必要です。
解説がよくわからないことが続くと、勉強のモチベーションが下がってしまい、最終的に判断推理や数的処理を捨てて、専門科目で高得点を取るという方策を考える人もいますが、教養試験の点数で基準の点数に届かないと足切りになる自治体も多く、必ず勉強していくことをおすすめします。
教養試験の出来で点差も開くので、いかに教養試験対策をやってきたかが合格のカギとなります。
保健師は住民、地域の健康を担わせてもらう素敵な仕事です。
ぜひ、保健師になろう、なりたいと考えてくれている人がいたら、教養試験は大変ですが、頑張ってほしいと思います。
保健師の先輩として、私も皆さんが保健師になってくれるのを楽しみにしております。
保健師公務員試験について、私が勤める自治体に入ってきた後輩に聞くと、
「教養試験が難しかった。初めて見た時、難易度が高く、どうしたらいいのか悩んだ」
「自分1人で教養試験の対策をしようとしたら、挫折していた。数的推理とか解き方があるのだけれど、そんなの予備校に行って勉強しなかったら知らなかった。一生保健師として働いていきたかったし、どうしても保健師の公務員採用試験に合格したかったから、予備校に通った。しかし、親に予備校代を出してもらったので、迷惑をかけた。その分、何としても合格しないとという思いが強かった」
という意見がありました。
私自身も、保健師公務員試験受験時は、公務員予備校に通っていました。
本屋で公務員試験の参考書を買ってきて勉強しましたが、わからない問題が多く解説を読んでも良くわからないことがあり、これでは保健師公務員試験に受からないと考え、公務員予備校に通いました。
最近は、さらに保健師職の人気が高く、採用試験の倍率も3-10倍とあります。
自治体によっては、採用予定人数1人に対して、10人が受験したということがざらにあります。
東京特別区や横浜市などは、保健師採用人数も50-60人を募集していますが、倍率は4-6倍になります。
平成25年度の特別区職員採用試験では、保健師職の場集人数が46名に対し、申し込み人数が414人、一次試験受験者数が351人、一次試験合格者数が116人、最終合格者が74人であり、倍率は4.7倍になりました。
保健師職は人気が高く、倍率が高くなります。
保健師を目指して何年も受験される方もいて、合格の難易度も上がっています。
最近は、全体的に試験の合格最低点が上がり、教養試験では基準点を設けている自治体も多いです。
これは、たとえ専門試験で高得点を取り、教養試験と合計で合格最低点を超えていたとしても、教養試験が基準を下回っていれば不合格になるものです。
今までは専門試験ができて、教養試験はあまりできなくても合格することがありましたが、最近は受験生のレベルが上がっていること、公務員として教養試験の重要性が保健師採用でも増してきています。
ぜひ教養試験も頻出分野をしっかり勉強して、合格を掴み取ってください。
保健師は募集人数が少なく激戦になりますが、それだからこそ、効率的に頻出分野を勉強して高い点数を取ることが重要です。
私が通った予備校は、東京アカデミーです。
わからないことは講師にすぐ質問できますし、わからないことをそのままにしないで次に進めますので、イライラなく勉強を継続できます。
保健師は年々倍率も高くなっています。
以前は、2、3ヶ月の勉強で、保健師採用の公務員試験に合格したということがありましたが、今は違います。
倍率が高くなり、去年不合格であったが、1年間勉強して今年合格したという人も多いです。
看護学生、看護師は、実習や勤務で忙しいと思いますが、なるべく早くから試験対策を初めてください。
忙しい中でも効率的に勉強することが合格の秘訣です。
東京アカデミーは、看護師国家試験や保健師国家試験の模試を作成したりもしているので、東京アカデミーに行くと保健国家試験関連の情報も入ってきたりします。
行政保健師になろうと考えている方は、資料請求してどのような授業なのか、受講スタイルなどの詳細を確かめることをおすすめします。
専門試験対策としては、ハピネスゼミの「行政保健師の専門試験対策講座」をおすすめします。
行政保健師採用試験でよく出題される専門試験の問題が解説つきで送られてきます。
私もこの講座を受講し、専門試験が得意になりました。
おすすめです。
もし保健師になろうと一度でも思ったのなら、その夢を諦めず、実現させてください。
保健師として、あなたが地域の方々の健康の保持増進をし、住民の笑顔が増えることを祈っています。
夢を掴みとってください。
行政保健師は乳児から、高齢者までを対象とし、責任が重い仕事です。
しかし、それだけやりがいがありますし、地域住民の健康、笑顔を守る仕事です。
皆さまが保健師公務員試験を突破され、保健師として活躍されることを願っています。
保健師についてご質問がございましたら、こちらより遠慮なくご質問ください。