看護大学院受験本番の体験を綴っていきたいと思います。
受験本番を振り返っている中で、私の不甲斐無さや弱さが見えてきて、恥ずかしい気持ちになりました。
他の受験生が賢く見えて萎縮している自分、試験で思うような力が発揮できず落ち込んでいる自分。
その当時の気持ちが蘇り、恥ずかしい気持ちになりました。
でも、こんな私でも受かっているのです。
受験時は、仕事との両立で思うように受験勉強ができないこともあります。
大学院で勉強・研究したいけれども、現実は、受験勉強すら満足に進まず、辛いこともあります。
それでも、周りの方の支えもあり、自分の気持ちを反復しながら、受験しました。
こんな弱い私ですが、この受験体験記が、これから看護大学院の門を叩こうとされる方に、
こんな弱い方でも合格できるのか、
どんなに勉強が満足に進まなくとも気持ちさえ切れなければ希望がある
ということを知ってもらえたら幸いです。
看護大学院を受験する前は、本当に合格できるのだろうかと不安でいっぱいでした。
本屋さんにあった経済や法学の大学院受験体験記を読んで、私も合格できればという思いを強くしました。
看護大学院試験は、勉強したことが結果に結びつきやすいです。
受験対策も立てやすく、倍率も低いです。
看護大学院を受験した、合格した先輩の話、いわば看護大学院受験体験記を聞くことは、私にとっては貴重でした。
先輩の受験体験記には、どのようにそれぞれの科目を勉強すればいいのか、試験制度、実際の試験時の様子など、多くの情報がありました。
そうした先輩の受験体験記を聞きながら、私も合格したいと強く思いました。
先輩の合格体験記が、合格までの道のりを示してくれました。
今回、私自身の体験記を書いてみました。
体験記が合格までの道のりを示してくれると考えているからです。
私が受験した時、看護大学院受験に特化した受験体験記がなく、受験する時に大変不安でした。
大学院で勉強したいことがある、専門看護師になっていきたいなど、色々な理由で看護大学院受験を考えたいという、お声を聞きます。
自分がやりたいことを持っていることは、本当に素晴らしいです。
そうした方々に、この体験記が少しでも合格の道しるべとなり、看護大学院を経て、なりたい看護師像に近づくようになれればと考えています。
大学院は、自分がでた大学の大学院にいく場合は、合格しやすいというのはあります。
しかし、他大学の看護大学院を受験しようと考えた時に、合格できるのかという不安は大きいです。
私は、自分の出身大学とは別の他大学の看護大学院を受験したので、他大学の看護大学院を受験することを考えている受験生にとって、この体験記が1つの道しるべになってくれるとありがたいです。
また、自分の大学の大学院にいく場合も、看護大学院受験というのは、どのように行われるのかというのを知る助けに、この体験記がなってくれると、嬉しいです。
私が受けた大学院は、英語、看護一般問題、専門看護問題、面接が受験科目としてありました。
看護大学院の受験科目は、上記が標準です。
前日の夜まで勉強し、試験に備えました。
前日の夜ぐらいは休息という意見もありますが、私の場合、受験までに終わらせたかった勉強が追い付かず、前日も勉強していました。
計画では、看護一般問題は、過去問10年分やりたかったのですが、過去問8年分しかできませんでした。
しかし、感触としては、合格するための最低限の準備はできたと感じていたので、後は試験を受けて自分の力を出すだけと思っていました。
当日は、特急に乗って試験会場へ向かいました。
快速電車でも行けるのですが、なるべくゆったり行きたかったので、贅沢ですが特急を使いました。
電車の中でも一般問題の復習をしていました。
それにしても、このときのために、今までよくやってきたなという思いがありました。
仕事が終わってからほぼ毎日勉強していました。
時間的には、仕事が終わるのが遅くなり、30分しか勉強できない時もありましたが、それでもほぼ毎日勉強していました。
休みの日も、朝7時くらいからスタバに行って、英語を読んだりしていました。
頑張ったねと言いたくなりましが、それは、合格してから。
大学に着いて、事前に調べておいた他の棟のトイレに行きました。
試験会場の棟だと、なんだか緊張してしまうので、受験生がいない他の棟を選びました。
試験会場の教室につくと、何人かが座っていました。
1つの試験会場に受験生は30人配置されていました。
試験教室はもう1つあり、1つの試験会場が30人なので、最大合計60人の受験生がいることになります。
この中から20人選抜される。
合格に必要な勉強はしてきたので大丈夫と、自分に自己暗示するしかなかったです。
英語でほぼ決まると言っていいです。
大学院の教授も「英語をしっかり準備してきなさい。英語で点差が開きます」と言っていました。
大問1から解いていきます。
緊張もあってゆっくりめに読んでしまいましたが、25分で解いていきます。
いけるかもしれない!
英語は、例年大問4つあり、それを2時間で解くので、大問1つにつき、30分と決めていました。
出だし良好で、大問2へ。
予定より、5分早いペースで進んでいます。
これまた、読みやすく、すいすい。
ゆっくり読んでしまったが30分で解いて、5分リードのまま大問3へ。
文章自体は、読めるんです。
読めるんだけど、解答しづらい問題があり、この問題、もういやなんて思いながら、前後関係と合うように答える。
うんうんうなって答えていると、リードの5分が消化され、さらに2分オーバーしている・・。
残り、28分残し大問4へ。
意味不明。。
多分、こういうことを言っているんだろうなという、文章全体の意味は理解できたが、パラグラフ間のつながりがしっくり理解できない。
悲しい気持ちになる。
英語は目標7割取りたかったな。
なんてことを考えながら、とりあえず全部解答を書く。
大問4番、5割いってるか。
悲しいと思いつつ、英語は全体で6割とれたと信じます。
英語は、全体としてまずまずではあるが、合格を確実なものにするためにも、一般教養で7割目指そうと誓いました。
1問目は、私の専攻分野の問題でした。
簡単な問題で、余裕で解答。
次の問題も私の専攻の問題。
簡単。
暫く簡単な問題が続いていましたが、いざ、私の専攻と関係がない分野の問題が出てくると、わからない・・。
癌看護に関して、一般的な問題(看護師国家試験レベル)はわかるが、臨床で必要とされるさらに高いレベルの問題が出されると、わかりませんでした。
気を取り直して、次の問題に取り掛かったが、見たことない問題。過去問でも見たことない。
知識がない。
次。
わからない、解けない。
次。
難しい、解けない。・・・
こういう状態が続き、目標得点7割、厳しい。
途中から地域や老年等、私の専攻分野ではないが得意な問題が出てきて、解けていきましたが、全体としては厳しかったです。
看護師国家試験で出たのとほぼ同じ問題も出ていて、昔、看護師国家試験問題集であるクエスチョン・バンクを何度も繰り返した解いていたためか、その問題ごと覚えていて、何問か救われました。
しかし、全体としては、厳しい状況でした。
気を強く持って、専攻分野試験へ。
7割目指します。
7割を目指せば合格がまだある。
例年、過去問と同じような問題が出ていて、うまくいけば満点も狙える。
しかし、今回は、過去問と同じような問題ではあるが、そこから考えさせるような問題形式になっていました。
やや戸惑ったが、知識を総動員して、解答を書き上げました。
筆記試験は、こんな感じで終了。
1年間準備して。
そして、結果がこのような感じでした。
自分の不甲斐無さを嘆くが、もう1年試験勉強するなんて、できないよ。
心が持ちません。
看護学科の教員多数と、受験生1人での面接でした。
緊張していましたが、私がやりたい研究についての概要は、私の中で固まっていたのでそれを伝えるだけと割り切りました。
以下、私が質問された項目です。
・やりたい研究の概要と、なぜうちの大学院で行うのか
→研究の概要に関しては、研究室訪問時にある程度まとめていると思います。それを大勢の教官の前でも論理的に伝えられるようにしていきました。
・経歴について
→私は、看護短期大学卒業後、看護大学に編入していて、その確認。
・編入して、学んだことについて
→看護を提供する場として、臨床の他に研究というフィールドも看護提供の場となっていることに気付いたと答えた。
・修士課程修了後の進路について
→博士課程に進学し、その後、大学等で研究を続けていきたいと答えました。
受け入れる側としては、修士課程で修了という方よりも、博士課程まで行かれる方を望んでいるようです。
専門看護師を目指している方は、修士課程修了後、臨床に戻ると答えてもいいと思います。
修士課程修了後どうするのかについては、研究室訪問時にも担当教官から聞かれるので、しっかりと考えておく必要があります。
この日、母親と妹は、旅行へ。
朝、空港まで送っていきました。
羽田空港に早めについて、カフェで、ジュースとサンドイッチを食べつつ、出発時間まで時間を潰しました。
久しぶりに行きましたが、非日常的な空間で気持ちが良かったです。
展望デッキにて母と妹を見送り(笑)。
午後、大学へ合格発表を見に行きました。
発表は12時からでしたが、私は1人で見たかったので、1時間ほど遅れて大学に行きました。
構内に入って掲示板がある方へ歩いていくと、掲示板の前に数人人がいて、写真を撮っていたり、友達同士で喜びあっている人がいました。
今、見に行って、私の番号がなかったら辛いなと思って、大学構内を1周してから、また掲示板へ行こうと決めました。
ゆっくり一周して、掲示板の方へ行くと、1人の方が掲示板を見ていましたが、すぐにいなくなりました。
私がやってきたことに対して、けじめをつけようと、自分の目で確認しようと決めていました。
少しずつ近づくにつれ、合格者発表の紙が見えてきました。
受験番号の羅列が見え、
私の受験番号が目に入りました。
嬉しくて飛び跳ねるということはなくて、
安堵感に近かったです。
「あった。」
安心したと同時にやはり嬉しくて、携帯で写真を撮りました。
大学の構内で母に電話をしました。
母「どうだった?」
私「受かってた。ありがとう。」
電話の向こうで歓喜の声が上がり、
私は、その声を聞きながら、涙が流れました。
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