看護師の病院選び。何を基準に就職先を選ぶ?
看護師として就職先を検討する際に何を基準にして病院選びを行いますか。
看護師として最初に選ぶ就職先病院選びの基準は慎重にしたいものです。
例えば、
@新人看護師への充実した新人研修がある病院を選ぶか、
A自分が働きたいと考えている科がある、
B病院内での人間関係がスムーズな病院を選ぶか、
C自分が勤務可能な勤務形態・福利厚生の充実
などで、就職する病院を選ぶことがあるかもしれません。
この中のいずれか、あるいは幾つかを看護師として働く就職先選びの基準にしていくとうまくいきます。
研修があるという事は、それなりに新人看護師の教育に一定の関心を病院側が払っている事になります。
新人教育に十分な研修がある病院では、いきなり過酷な勤務を新人看護師にさせたり、新人看護師がすぐにドロップアウトしてしまうような人間関係がある病棟にしないように、配慮して新人看護師を迎え入れるところもあります。
新人研修がしっかり整備され実施されている所は、信頼できる就職先選びの基準の1つです。
自分が働きたい、経験したい科があるということは、看護師として自分が何の分野でスペシャリストになりたいのかという基準になります。
将来、なりたい看護師像がある、私はこの科でずっとやっていきたいという目標がもうあるのなら、その科が実績のある病院や、その科に認定看護師や専門看護師がいる病院を就職先に選んでください。
目標があると、辛いことがあっても頑張ろうという気持ちが起きますし、近くに有能な先輩がいるということは、自分もいつかこの人のようになるんだという強い思いが生まれます。
看護はプロの仕事です。
知識と経験が十分備わった看護師、認定看護師、専門看護師にいずれなるという思いの方は、初めからそうした実績のある病院、見本とすべき看護師がいる病院を就職先に選びましょう。
また、多くの職場のストレス原因といわれている人間関係は、看護師として働いていく上で、大切な就職先選びの基準です。
自分が行きたいと考える病院に就職した学校の先輩がいたら、先輩に病院の人間関係を聞いてみましょう。
こればかりは、病院説明会などではなかなかわかりませんので、実際の生の声を聞くと良いです。
実際、就職してみてこんな人間関係の職場なんだと感じる人が多いです。
もし、自分が就職したいと考える病院に、先輩や友人がいるのならば、必ず病院の人間関係を聞いておきましょう。
就職して、とんでもない人がいる病棟に配属されて、すぐに辞められず、1年間は我慢して働いて辞めたということになるのが一番悲しいです。
人間関係についても、就職先選びの大切な基準の1つです。
体調管理、今後の看護師としての生活を考えると、看護師の勤務形態がどのようなものかという病院選びの基準は必要です。
それなりの給料を頂くとしても、過酷な勤務では体調管理も大変です。
日勤のみかあるいは2交代、3交代などの勤務形態なのか、残業はどの程度求められるのかなど大切な就職先選びの基準になります。
最後に、現実的に給料や諸手当、年休など福利厚生がきちんとしているかという点も、病院選びをする看護師には必要な基準ではないでしょうか。
上記のような色々な基準がある中で、どれが自分にとって大切な基準であるかを把握してみてください。
上記の基準で、優先順位を1、2、3・・というように、つけてみましょう。
そして、その理由を考えてみましょう。
以前、人間関係で辛い思いをした。
だから、今回は人間関係が良い病院を選んで、働いていきたいという方もいるでしょう。
そのようにして、優先順位をつけて、病院選びをすると、自分にとってどの病院が良いのかがわかってきます。
大病院だけが良い病院ではありません。
病院規模としては中くらいだけど、働きやすいし、結婚し子供ができた後も働ける環境が整っていて、育児中は時短勤務や勤務シフトの調整もある病院というのもあります。
こうした病院で、ずっと働いていきたいと考える方もいるでしょう。
優先順位をつけて、自分の心に従って理由を考えてみてください。
基準とはものごとの基礎となる標準と言われています。
何と何を比較して看護師としての病院を選ぶのか、自分自身の中に何らかのぶれない基準をもつことです。
それは看護師としての人生を始める上でとても大切な過程です。
就職、看護師としての生活、今後の進路などで、不安に思っていること、疑問に思っていること等がありましたら、遠慮なく私たちにご質問ください。
このサイトは、管理人をはじめ、スタッフで運営していて、私たちは、いろいろな経験をしてきた看護師、保健師、助産師です。
転職、出産、看護大学に編入したり、看護大学院に行ったり、看護学校、看護大学の教員になったりと、いろいろな経験を積んでいます。
ぜひぜひ遠慮なく、どのようなご質問でも大丈夫なので、ご質問ください。
私たちにできることがございましたら、こちらより、ご相談ください。
(written by ちーさん)
------------------------------------------------------------------------------------------------
看護師として働いた後、いずれ行政保健師として働いていくことを考えている方は、こちらをご覧ください。
看護大学に編入することを考えている方は、こちらをご覧ください。
看護大学院に行って、専門看護師、研究者になりたい、看護を深めたいと考えている方は、こちらをご覧ください。
看護師の病院選び。何を基準に就職先を選ぶ?関連ページ
- 恐い先輩看護師がいる病院では働きたくない-病院・就職先選び
- 恐い先輩看護師がいる病院の特徴
- 看護師の就職-単科病院、総合病院どっちがいい?
- 看護学生、看護師の就職先選び、総合病院、単科病院の基準について
- 看護師の失敗しない就職先選び-実習病院への就職
- 実習病院への就職のメリット、デメリット
- 看護学生、看護師就職・・・希望した病棟に配属されず
- 就職試験の際に、希望する病棟を書いたのに、配属されず。
- 看護師の勤務体制-2交代、3交代特有のメリット、デメリット
- 看護師の勤務体制-2交代、3交代のどちらの病院を選ぶべきか
- 看護師を支援してくれる、就職先の福利厚生
- 看護実習や病院選びの基準、看護大学編入、看護大学院受験など、看護の進路選択や悩みに関する情報を発信しています。
- 公務員看護師職就職への道
- 公務員看護師職の利点、試験の難易度
- 乳児を守りたい。乳児院で働く看護師
- 看護実習や病院選びの基準、看護大学編入、看護大学院受験など、看護の進路選択や悩みに関する情報を発信しています。
- 看護師と就職-テレビ局、新聞社への就職
- 看護師は、テレビ局や新聞社でも働いています。
- 厚生労働省看護技官について
- 看護を法律で支える看護技官