看護実習の不安は・・看護実習を乗り越えるコツ
看護実習が始まる時、不安になるものです。
実習指導者は厳しくないか、患者さんとはコミュニケーションがとれるか。
看護実習は授業開始時間よりも早い集合時間なので、起床できるか不安になります。
この看護実習のグループでやっていけるのか、どんな病院・実習環境なのかも不安になります。
不安は大きいです。
看護実習前なのに、しっかり眠らなければと思うほど目が冴えてしまう事もあるでしょう。
「自分だけがこんなに不安になっているのか」と感じる事もあるかもしれませんが、皆同じような不安を抱えています。
実習指導者や受け持ち患者さんともなんとかやっていけそうだと感じると、実習前の不安は、いくらか軽減していきます。
また実習中は、看護師さんがどのように患者さんと対応しているか、よく観察してください。
どうして看護師さんは、患者さんにあのような質問をしたのだろう、看護師さんの目線は患者さんのどこに向いていて、何を見ているのかを知ってください。
わからなかったら、質問してください。
貪欲に、学びとっていきましょう。
一日一日、成長していってください。
特に看護師さんが、患者さんのどこを見ているのかを知っていきましょう。
それは、事前学習した観察ポイントの部分でもあり、また、臨床の看護師さんは患者さんの上から下まで全部を観ているということを知ってください。
実習中にできるだけ疑問点が解決するように、実習に臨みましょう。
実習をしていると調べるべきことが出てきます。
そうした調べることをあまり家に持ち込まないこと。
自習中に解決できるようにしておくこと。
薬のことについては、病棟に薬辞典がありますので、それを借りて調べる。
ケアのことについては、参考書を用意して、置いておくなどしておきましょう。
家に帰ったら、疲れて、なかなか進まないと思います。
実習中に完結するように、意欲的に実習中過ごしてください。
もちろん、患者さんと過ごす時間を削るという意味ではなく、自分が立てた実習計画に基づき行動するけれども、その隙間時間に疑問点を解決するようにしましょう。
疑問点が解決しないまま、もやっとして帰るより、疑問点を解決して、学びを深めて一日の実習を終えた方がいいでしょう。
いっぱい抱えたまま家に帰り、それから調べて、記録するとなると、睡眠時間が削られていきます。
そうなると、実習が本当に嫌なものになっていきます。
看護師だって、働いていてわからないことがあったら、病棟にある本で調べたり、ネットで調べたりしています。
先輩看護師に聞いたり、医者に聞いたりしています。
できるだけ実習時間内に、疑問点を解消するように、意欲的に実習を行ってください。
そうしていくうちに、どんどん成長していきます。
実習初日は不安だったあなたも、2週目には不安は軽減し実習が楽しくなっていきます。
そうした流れになるようにしましょう。
患者さんとのコミュニケーションで悩む方も多いです。
色々な患者さんがいます。
話をいっぱいしてくれる患者さん、無口な患者さん、色々な患者さんがいます。
なかなか患者さんとうまくコミュニケーションが取れないと悩む学生も多いです。
その時に、患者さんはどのように思っているのかを考えてみてください。
話をいっぱいしてくれる患者さんだけれど、私を楽しませようといっぱい話してくれているのかもしれない。
いっぱい話をして疲れていないか。
無口な患者さんだけれど、あまり喋らないことが、その患者さんにとっては心地いいのかもしれない。
それだったら、それにこちらが合わせる必要があります。
コミュニケーションが取れているというのは、患者さんといっぱい話すことではありません。
患者さんの思いを汲み取り、それに合わせて寄り添うということです。
患者さんがどのような心理か考えてみてください。
また、患者さんとのコミュニケーションはADLの介入を通して生まれます。
食事介助、入浴介助の時、患者さんに寄り添い、安全に安楽なケアを行うことで、コミュニケーションが生まれます。
足浴をやっている時に、患者さんから「気持ちいい。ありがとう」と言われることもあるでしょう。
そうしたケアの積み重ねで、コミュニケーションが生まれ、信頼関係ができていきます。
ADLの介入を通してコミュニケーションが生まれていきます。
看護実習では、不安や辛さがあります。
ぜひ、看護実習でのコツをつかんで、看護実習での不安や辛さを抱え込まず、実習を乗り越えてください。
「乗り越える」と聞いて何をイメージしますか?
普通に歩くとは違いますね。
ある辞書では「ある状態・水準をこえる」とあります。
看護実習も日常とは少し違う状態です。
そして、ひと山越えるような感覚がありますし、実習後には苦労して山頂にたどり着いたような乗り越えた達成感があるのではないでしょうか。
山登りをする時に、しっかりと準備をするように、看護実習を乗り越えるためには、乗り越えるための準備が必要です。
「こういう事があるかもしれない」と頭の中で看護実習を乗り越えるためのイメージトレーニングが必要です。
看護実習が始まるずっと前から教員に、どのような患者さんがいて、どのような準備をしておいた方がいいかを聞いてしまいましょう。
教員は、もう何年もその病院に実習に言っていることがほとんどで、どのような患者さんがいるかもよく知っています。
5月から実習が始まるとすると、春休みには、教員に聞いておくといいでしょう。
直前になって、準備すると準備不足になったりします。
実習指導者から、準備不足を指摘されたりすると、学生はへこみます。
指摘されたことで、精神的に不安定になる学生もいます。
何事も早めに準備しておくと、実習は実は楽しいし、実習指導者から厳しく指摘されることもありません。
実習って、楽しいんだなと本当に思えます。
学生さんにとって、看護師さんは怖いというイメージをもっていますね。
指摘されたことで萎縮してしまうこともあります。
1つ覚えておいてほしいことは、看護師というのは、よく指摘します。
新人看護師が入職して、一緒にケアをするとき、しっかり知識がある確認して、不足がある場合は指摘します。
それを指摘しないと事故になったりするからです。
躊躇なく指摘します。
患者さんをケアする上で、指摘するべきことはしっかり言います。
それは学生にも同じです。
早めにどのような患者さんがいて、どのようなケアをするのかを知っておくと、その準備ができます。
どのような患者さんがいるかがわかると、観察のポイントやどのような看護技術が必要なのかがわかります。
後は、それに基づいてしっかり実習準備をしましょう。
学校の先輩から、どのような準備が必要かを聞くのも良いでしょう。
準備しておけば、実習中、大きく指摘されたりすることはほとんどありません。
それによって、へこむことは少なくなります。
私自身、実習中、指導者に指摘されて、大きくへこんだことが何度かあります。
それも今になって思うと、早めに準備しておけば、乗り越えられた、回避できたと思います。
あんなにへこんでしまうことは、今までの人生でありませんでした。
実習って辛すぎるし、正直、怖いと思いました。
皆さんには、そういう思いをしてほしくありません。
実習中、一度へこむと、毎日のように実習は続くので、精神的にどんどん追い込まれていきます。
そして、実習に来れなくなった人もいます。
なにより早めに実習準備に取り掛かることが大切です。
もちろん、一人では乗り越えられない事もあるでしょうし、助け合う事もあるでしょう。
例えば、2週間の看護実習をどう乗り越えますか。
週末を除くと10日間の看護実習です。
多くの看護学生さんはカウントダウンしていきます。
一週間が過ぎると、折り返し地点だと思って少し気が楽になります。
実習中、色々な悩みが出てきますが、看護実習に行きさえすれば、確実に歩を進めています。
色々悩む中で、看護学生同士で話し合っても良いですし、教員に相談すると、色々な看護学生を見てきているので、学生が看護実習を乗り越えるためのアドバイスをしてくれると思います。
看護実習という山を登って乗り越える準備をして下さい。
実習準備をし、そして歩を進めていけば、必ず看護実習は乗り越えられます。
実習準備を行い、看護実習って、患者さんと触れ合える、ケアの楽しさ、やりがいを知ることができるものと知ってもらえたら、嬉しいです。
実習や、就職、看護学生としての生活、今後の進路などで、不安に思っていること、疑問に思っていること等がありましたら、遠慮なく私たちにご質問ください。
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(written byいまちゃん)
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