乳児を守りたい。乳児院で働く看護師
公務員看護職として、就職した場合、就職後に病院間で異動を希望することができます。
多くの自治体の都道府県立病院は、1か所だけではなく、2、3か所の病院を持っていることが多いです。
その病院間を、異動できるのです。
また、病院間だけではなく、都道府県立の施設に異動希望を出せます。
例えば、看護師として、公立病院で勤務しているけれど、異動希望をだして、精神保健福祉センターや、公立の看護学校の教員になったり、保健所に勤務する場合もあります。
公務員看護師職になると、就職後にこうした異動の幅があり、自分の希望に沿って働いていける可能性があります。
今回は、そうした異動の中で、乳児院に異動する場合についてです。
乳児院は、乳児(孤児)に入院してもらい養育し、あわせて退院した者について相談その他の援助を行うことを目的とする児童福祉施設です(wikipedia参照)。
原則、1歳未満の乳児を療養しています。
児童虐待や、家庭問題による養育者の不在等により、乳児院にて療養しています。
乳児院で働く職種は、医者、看護師、保育士などです。
こうした乳児の入院事由を理解し、乳児に関する深い知識と、情熱をもって働くことができる看護師が向いていると思います。
病院とは違う看護となりますので、また仕事を覚えなおすくらいの覚悟も必要になってきます。
乳児院は、都道府県立で運営されている場合、異動希望を出すことができ、異動が叶うと乳児院で勤務ということになります。
近年、異動希望については、本人のスキルと希望などを考慮して決めていっています。
乳児院に異動を希望する場合、看護師として乳児に関する深い知識があることを示し(乳児への臨床経験などで)、その上で自分の希望を訴えることが必要です。
乳児院自体の数が少なく、そのため、採用人数も少ないので、異動希望を出してもなかなか希望が通らないということがあると思います。
もちろん、全く異動が叶わないこともありますし、乳児院での看護師のポストが空いて、看護師が異動で補充されることもあります。
根気よく、異動希望を出していくことが求められます。
看護師として、乳児に関する臨床経験が十分あったとしても、また1から仕事を覚えなおすことが必要です。
看護師として病院で行っていた看護と、乳児院で行う看護は別であり、仕事を覚えなおします。
しかし、乳児についての看護をしたい、乳児院について関心があるという看護師にとっては、やりがいのある仕事だと思います。
児童虐待について、社会問題となっています。
自分の看護を通じて児童虐待と向き合うことになります。
社会の嫌な面も見ることになりますが、乳児院で働く看護師には、問題と向きある強さと、乳児を守る思いの両方が必要となります。
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