災害看護を共同大学院として開講している大学院もあります。
高知県立、兵庫県立大学、東京医科歯科大学、千葉大学、日本赤十字看護大学は、
災害時にリーダーシップを発揮できる高度な人材育成を目指し、共同大学院を2014年に開講する。
東日本大震災は記憶に新しいが、日本は災害の危険性は常にある。
東日本大震災では、看護師や保健師も災害現場に向かい、被災者のケアにあたった。
しかし、そこでは医療者間の連携不足や災害時のケアについての知識不足のため、混乱をきたすこともあった。
それは、災害時のケアについての教育やリーダーシップが育成されていない面もある。
こうした中で、上記5大学は災害看護についての知識習得、リーダーシップを発揮できる人材の育成を目指して、共同で大学院を2014年4月に開校する。
それぞれ5大学の強みを生かした教育内容になっている。
高知大学は、地域の行政や医療機関と減災対策を推進、効率的な災害支援を実現する高知モデルというのを作っていて、その強みを生かす。
兵庫県立大学は、世界唯一の「WHO災害看護教育センター」を持っている。
東京医科歯科大学は、研究・産学連携推進体制、国際人養成プログラム。
千葉大学は、専門職連携教育、災害の中長期広域支援。
日本赤十字看護大学は、世界中の赤十字活動に連動、被災地支援活動。
これらの強みを生かした教育が行われていく。
災害看護は、成人看護や小児看護のように、まだメジャーな領域ではない。
しかし、日本において災害看護の重要性は誰しもわかっていることで、
これから重要性が再認識されていくと思う。
災害看護を学びたい方は、受験を検討してみてください。
5年間にわたり、実践的な演習や研究を行っていく。
DMATやDPAT(災害派遣精神医療チーム)のように、災害時にスクランブルで出動できる医療チームの体制が整えられていきている。
他のチームと連携して、災害時に指導的に調整できる、ケアができる人材が欲せられている。
災害看護を担う人材は不足している。
災害について、災害看護について興味があるという方は、ぜひ検討してみてください。
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